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VTR(3)マイカーの抑制により公共交通を優先し、市民のスムーズな移動の確保を図る。

 

○スイス・チューリヒ
・都市の総合的な交通政策として、バス・路面電車(トラム)の円滑な走行のために市内の交通網全体で優先レーン、優先信号、コンピュータ制御による運行管理などをハイテクなどを駆使し、定時性を確保。マイカーを減らし、バス・路面電車(トラム)利用率を大幅にアップした。
○札幌市
・バス走行の定時性保持のためのバス優先走行システムの実験(資料VTR)
○シンガポール
・エリアライセンススキームによって市中心都へのマイカー乗り入れを抑制。(資料VTR)
○奈良市
・近鉄学園都市駅付近の朝の通勤時間帯のマイカー規制によっての定時性確保。バス利用者数も大幅増。
○金沢市
・ゴールデンウイーク中の他県からのマイカー利用客のためのパークアンドライド(資料VTR)

 

●藤田:○VTRを受けて、パネリストに感想・捕捉意見を求める

 

●太田:○チューリヒの交通事情を現地視察した経験を交えて感想。

 

●荒谷:○チューリヒの事例などでは、特に市民レベルでの合意形成経緯が興味深い。欧州の人々のほうが、都市や公共交通機関といった公的なものに対する理解が深いような気がする。

 

●山出:○金沢市のパーク・アンド・バスライドについて捕捉。
○ウィークディの通勤時間帯への応用の進捗について。

 

●國友:○学園前駅のマイカー規制はなぜ成功したか。
○これらの事例が実施され、成功を収めるには多くの関係者の理解や努力があった。
○公共交通を優先しなくては、マイカーも機能を発揮できない。マイカーの抑制は結局マイカー運転者の利益となる。
○さらに、老後は公共交通が必要となり、災害時、救急車や消防車の出勤も交通停滞があれば問題。公共交通のバスの優先は、公益のために必要である。

 

討論(3)バスの課題と可能性

 

●藤田:○日本のバスも、各地で様々な試みを行っているが個々のバスが頑張っても、単独では交通問題全体の理解にはならない。
○「人・まち・環境にやさしいバス」から「人・まち・環境にやさしい交通」を実現させるためには、市民・行政・事業者それぞれに課題がある。
○それぞれの課題について、パネリストより意見を求める。

 

 

 

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